リモートワーク、もう広がらない? 「来たくなるオフィス」へ改造も

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平井恵美 吉田貴司 上地兼太郎
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 新型コロナの感染拡大で、自宅などで働く遠隔勤務(リモートワーク、テレワーク)が一気に広がりました。職種や企業規模などによって実施状況に差がありますが、全体でも縮小傾向だという指摘もあります。新しい働き方として、定着するのでしょうか。

 新型コロナの感染拡大で2020年4月に最初の緊急事態宣言が出されると、遠隔勤務は急拡大した。

伸び悩む実施率 一方で移住OKの企業も

 約2万人の正社員を対象にしたパーソル総合研究所の定期調査では、20年3月のテレワーク実施率は13・2%だった。7都府県に宣言が出た後に27・9%まで上昇するものの、その後は伸び悩む。「第6波」のピークだった今年2月の調査では28・5%で、「第7波」に突入した7月の調査では25・6%に減少した。

 遠隔勤務が普及した業界の一…

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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2022年10月23日17時6分 投稿
    【視点】

    IT企業など出社が不要な職種が多い企業には、この2〜3年でテレワークが定着していますし、多様な人材を獲得できる採用面を考えても、この流れは変わらないと思います。一方で現状はリアルオフィスでのコミュニケーションに勝るものはなく、仕方なく出社に

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2022年10月24日7時39分 投稿
    【提案】

    ■出勤を増やす企業を叩いてはいけない 強がってはいけない  何のためのテレワークか。このド直球の問いに向き合わなくてはならない。第8波が懸念されるものの、全世界的にコロナあけモードの中、「感染症対策」と「経済活動の維持」を両立させる手段と

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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2022年10月25日8時26分 投稿
    【視点】

    様々な人が力を発揮できるようにするために、多様な働き方を可能としていくことは、働き方改革の大きな柱の1つだ。 コロナ禍の中で、感染対策として広まったテレワークについても、業種や従業員の年齢や立場などを勘案して、引き続き進めていくことが

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