ブラック校則をデータベース化 情報公開請求して調べた作者の狙い

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伊藤繭莉
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 社会常識や時代に合わない「ブラック校則」を調べられるデータベースが公開されている。

 千葉県流山市の男性が情報公開制度を使い、入手した校則を細かく分類してホームページにまとめた。トップ画面には「この校則必要ですか?」。サイトを立ち上げた原動力とは。

セクハラ規定や人権に関わる規定が続々

 ホームページにアクセスすると、「校則の内容から探す」か「学校名から探す」を選べる。千葉県内にある121の全県立高校のうち、校則を収集した今年2月現在で、生徒の外見や行動を規制する校則を確認した119校を検索できる。

 校則の内容は「服装」「装飾品」「頭髪」「化粧」「乗り物」「校外活動」「その他」の七つのテーマに分かれている。テーマごとに「下着規制」「ツーブロック禁止」「黒染め強要」などの項目が並び、クリックすると該当する高校の校則が表示される。

植山さんがデータベースを作ろうと考えたわけを語るとともに、千葉県立高校121校の校則の分析を紹介します。

 ITコンサルタントの植山良…

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    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2022年10月6日14時33分 投稿
    【視点】

    文部科学省の校則に関する資料をみると、校則とは「学校が教育目的を実現していく過程において、児童生徒が遵守すべき学習上、生活上の規律として定められるもの」であり、学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的範囲内において校則を制定し、生徒の行

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    島沢優子
    (ジャーナリスト・チームコンサルタント)
    2022年10月6日19時52分 投稿
    【視点】

     ブラック校則は、大人の不安の表れのような気がしてなりません。高偏差値の高校は自由服だったり、校則がなかったりするのに、低い学校には厳しい校則が敷かれています。様々なことを禁止して、生徒を管理しようとしているように映ります。実際に先生たちか

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