宝塚歌劇団の卒業生たちのコンサートなどを企画する「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」の旗揚げ公演「アプローズ~夢十夜」が、9月26日まで宝塚バウホール(兵庫県宝塚市)で公演中です。主演は、この春退団したばかりの元男役スター彩凪翔(あやなぎしょう)。雪組ひとすじだった現役時代のこと、「彩彩コンビ」とも呼ばれた新トップスター彩風咲奈(あやかぜさきな)との絆、公演のスペシャルゲストで元雪組トップ水夏希への憧れ――。今の思いをたっぷり語ってもらいました。
憧れの大先輩と共演
ちかさん(水)は、雲の上の方。下級生のころ、憧れながら端っこで踊っていたので、こんな形で2人で踊らせていただけるなんて。
宝塚で学んできたことを精いっぱい生かしながら、(成長した姿を)ちゃんと見せないと、と思っています。電話でお芝居へのアドバイスもいただき、自分の考えもお伝えしました。
「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」の旗揚げ公演で主演することは光栄で、同時に責任も感じています。在団中は雪組のメンバーと一つの作品をつくっていたので、相手の空気感で「こんな芝居をつくってくるだろうな」と、なんとなく分かるんです。
でも、卒業してからは作品ごとにメンバーが違う。相手のことを知りながら、短期間で集中してつくりあげる熱量を感じています。
彩風咲奈に学んだ「度胸」
さき(彩風)がいないと私の宝塚人生は語れません。
1学年下ですが、新人公演も先に主演して、常に前を走る「よきライバル」。その分、おしりもたたかれました。
芸事は盗むものなので、上級生の踊りや目線の使い方を参考にするのはもちろん、下級生からも盗みました。学年は関係なく、みんなそれぞれ秀でたものを持っています。さきからは、舞台に対する度胸を学びました。
現役のころは、よく「殻を破…
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