障害を持つバリスタの選手権 パラリンピック前に初開催

樫山晃生
【動画】障害を持つバリスタが腕を競う「Challenge Coffee Barista」が初開催された=樫山晃生撮影
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 カフェなどで働く障害を持つバリスタ(エスプレッソコーヒーの抽出技術者)が腕を競う「CHALLENGE COFFEE BARISTA」が12日、品川プリンスホテル(東京都港区)で行われた。夏の東京パラリンピックを前にこれが初の開催。東京では緊急事態宣言が発令中だが、無観客で行われ、大会の様子は動画配信された。

 大会には全国から10チームが参加。提供された豆を使ったブレンドの味と、実際にコーヒーを抽出する実技の2種目で審査が行われた。実技では接客やプレゼンテーションなども評価対象となった。

 優勝したのは第一生命の特例子会社が運営する「ディーエルカフェ」。電気ケトルが故障するトラブルにも動じず、サービスを続けた姿勢が評価された。抽出を担当した石倉安七さん(21)は「(今回練習した)ハンドドリップで抽出してお客様に提供したいです」。

 主催する「日本サステイナブルコーヒー協会」では「競技を通じて新しい技術を習得することで、新たな雇用も生まれるはず」という。共催した「NPO法人勇気の翼インクルージョン」の大木恵チーフディレクターは「来年こそは大勢の人たちと交流しながら発信していきたい」と話していた。樫山晃生

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