パンダのタンタン、最後に見て 神戸・王子動物園が再開

森下友貴
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 新型コロナウイルスの影響で休園していた神戸市灘区の市立王子動物園は1日、約2カ月ぶりに営業を再開した。人気者のジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」(メス、24歳)が近く中国に帰国するため、最後に一目見ようと、多くの人が訪れた。

 タンタンは2000年に「日中共同飼育繁殖研究」の名目で来園し、中国側と合意していた飼育期間が7月15日に満了する。この日は、ブドウやにんじんなどのおやつを食べ、変わらず元気な姿を見せていた。

 妻と一緒に開園を待った会社員の堤田恵介さん(44)は「タンタンと同時期に就職で神戸に来た。一緒に頑張ってきた仲間という気がしている」と別れを惜しんだ。

 同園は感染予防のため、当面の間、入園者を抽選で1日2千人に限定。応募できるのは神戸市内在住者らで、はがきや動物園のホームページから申し込む。密集を避けるため、タンタンを見られるのは2、3分ほどという。(森下友貴)

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