オレンジの雄姿、見納め 大阪環状線201系ラストラン

古田寛也
【動画】JR大阪環状線の「201系」が最後の営業運転を終えた=古田寛也、柴田悠貴撮影
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 オレンジ一色の車体で親しまれたJR大阪環状線の「201系」が7日午前、最後の営業運転を終えた。「201系」は1961年の環状線開業から引き継がれてきた、伝統のオレンジ一色の最後の車両。ラストランの終着駅京橋駅には鉄道ファンらが集まった。

 7日午前11時20分、「201系」が京橋駅のホームに到着。乗客を降ろして同23分、回送列車として大阪城近くの車両基地へと出発した。「オレンジ環状線」の最後の雄姿を写真に収めていた京都府宇治市の会社員坂野浩之さん(53)は「大阪の会社に就職した時以来、環状線といえばオレンジのイメージ。愛着も強かったので引退は寂しい」と別れを惜しんでいた。

 JR西日本によると、大阪環状線は開業以来、「101系」「103系」など、オレンジ一色の車両が走行。「201系」は2005年から導入され、最盛期には16編成(各8両)が走った。16年から銀色の車体側面にオレンジのラインが引かれた新型車両「323系」の導入が始まり、「201系」は1編成だけになっていた。(古田寛也)

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 《大阪環状線》 大阪駅を起点に大阪市内の全19駅を環状に結ぶ21・7キロの路線。1961年に開業した。2013年から利用客数増加を目指した「大阪環状線改造プロジェクト」を始め、新型車両の導入や駅施設の改良・美化、高架下の再開発などに取り組んでいる。

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