衆参同日選なら投票箱不足? 1投票所に5箱必要

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岩尾真宏
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 今夏に「衆参同日選」の可能性が取り沙汰される中、各地の選挙管理委員会が投票箱の確保に頭を悩ませている。投票所1カ所につき、5箱も必要になるためだ。同日選が確定しないのに投票箱を買い足す決断もできず、関係者はやきもきしている。

 「同日選になると、現状では投票箱は明らかに足りていない」。津市選管の担当者はこう話す。津市内の投票所は120カ所あり、同日選だと衆院の小選挙区比例代表、参院の選挙区と比例代表に加え、最高裁裁判官国民審査の計5箱が必要だ。単純計算で600箱必要となるが、現在の保有数は500箱余りで、80箱ほど足りないという。

 投票箱は1箱2万円ほどするといい、担当者は「同日選があるかどうかわからない段階で、買い足す判断はできない。決まればヨーイドンで購入することになるかもしれないが、本当に確保できるかどうか」と心配する。

 物理的な難しさもある。投票所が広い体育館などではなく、地区の小さな集会所だった場合は5箱も設置できないといい、「一つの投票箱にまとめて投票してもらい、あとで仕分けるなどの対応が必要かもしれない」と担当者は話す。

 岐阜市選管は290箱を保有する。投票所は55カ所なので足りると思いきや、期日前投票が13カ所であるために50箱ほど足りないという。名古屋市は投票所が364カ所あり、単純計算で1820箱必要になるが、選管の保有数は1700箱余りにとどまる。

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