「もう1試合プレーしたかった」 奥原、相手辞退で銅

清水寿之
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 リオ五輪のバドミントン女子シングルスの奥原希望(21)は18日の準決勝でプサルラ(インド)に0―2で敗れたものの、3位決定戦を戦うはずの中国選手がケガで出場を辞退し、銅メダルを獲得した。「すごく複雑。目標のメダルには届いたが、終わり方がすごく残念。もう1試合、自分らしいプレーをして終わりたかった」と話した。

 埼玉・大宮東高2年生だった2011年に、日本一を決める全日本総合選手権の女子シングルスを史上最年少の16歳8カ月で制した。翌年の世界ジュニア選手権では、男子シングルスの桃田賢斗と並び日本勢で初の頂点に立った。昨年末には、世界最高峰の選手が各国を転戦するスーパーシリーズの年間成績上位8人によるファイナルで、日本のシングルスとして初めて優勝した。

 13年には左ひざ、14年は右ひざの半月板を損傷。「バドミントンをやめてしまおうかとも考えた」。どん底からはい上がって、ようやくたどりついた初めての五輪だった。

 一番高いところに上った高橋、松友組の表彰台を目に焼き付けた。「絶対次は表彰台の一番上に立ちたい。そこで先輩たちのように泣きたい」(清水寿之)

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