夏目漱石「三四郎」あらすじ 88-91

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 与次郎は借金の言い訳をしている。三四郎には与次郎の借金論が面白い。自分が金を返さないから、三四郎は美禰子から金を借りられたのだ、と与次郎は胸をはる。そして「君、あの女を愛しているんだろう」と問う。三四郎は答えない。

 三四郎が田舎の母に無心の手紙を書くと、金は野々宮さんに送ったから、という返事が戻ってきた。

 野々宮さんの家へ出かける前に買い物をしていると、美禰子とよし子がいる。三四郎は過日、借金の礼状以上に感謝の意をこめた手紙を送っていた。美禰子の返事は「この間はありがとう」とあっさりしたものだ。女二人の見立てで三四郎はシャツを選び、三四郎は美禰子の香水を選んだ。三人はそのまま野々宮さんの家に向かう。

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