夏目漱石「三四郎」あらすじ 56-60

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 講義は上の空で、三四郎はノートに「ストレイシープ」とむやみに書いた。講義の合間に与次郎がやってきて雑誌を見せる。「偉大なる暗闇」という題で、筆者は知らない名だ。与次郎のペンネームだという。

 帰宅して湯から上がると絵はがきが届いていた。羊が2匹とステッキを持った男がいる。男の横にはデヴィル(悪魔)と書かれている。送り主は「迷える子」。三四郎はストレイシープの意味がわかった。美禰子は迷える子に自分も入れてくれていたのだ。

 与次郎の論文は、読んでいると引き込まれるが読み終えた瞬間、何も残らない。与次郎の技量に三四郎は感心する。

 西片町の家では広田先生と与次郎が美禰子さんを評している。心が乱暴だ、と二人は言うが三四郎には納得がゆかない。

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