夏目漱石「三四郎」(第三十四回)四の六

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 そのうち与次郎の尻が次第に落ち付いて来て、燈火親しむべしなどという漢語さえ借用して嬉(うれ)しがるようになった。話題は端(はし)なく広田先生の上に落ちた。

 「君の所の先生の名は何というのか」

 「名は萇(ちょう)」と指で…

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