夏目漱石「三四郎」あらすじ 13-17

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 池の端で三四郎が顔をあげると、野々宮がいた。野々宮のポケットからは女の筆跡の封筒がはみ出している。2人は大学構内を歩き、本郷の四つ角へ。野々宮は小間物屋でセミの羽のようなリボンを買った。

 9月。ようやく授業が始まると、三四郎は殊勝な気持ちで講義にのぞんだ。大教室では先生が演説口調でドイツの哲学者の名を次々に述べる。三四郎はついていけない。隣の男は熱心に筆記を続けている。感心する三四郎に、男はノートを見せた。先生の似顔絵だった。この男が佐々木与次郎である。

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