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【木村俊介】東京電力福島第一原発の汚染水から放射性物質を除去する新装置ALPS(アルプス)で試験運転中にタンクから水漏れが起きた問題で、東電は25日、溶接部が腐食し穴が開いたのが原因だったことを明らかにした。試運転終了は8月中旬の予定だったが、対策をとるのに時間がかかり、4カ月後倒しになる。増え続ける汚染水の管理がさらに厳しくなる。
この日、政府と東電の廃炉対策推進会議に報告された。
ALPSは、汚染水からストロンチウムなど62種類の放射性物質を除去できる、汚染水対策の切り札となる新装置。トリチウム(三重水素)は除去できないが、汚染水が漏れた際の危険性を減らすことができる。装置は同じ仕組みでA〜Cの3系統あり、各系統でそれぞれ1日最大250トン分処理できる。
汚染水が漏れたのはA系統で、処理前の汚染水をためるステンレス製タンク。試運転中の6月15日、タンクから茶色の水滴が落ちていたことが見つかった。
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