キャップ投げ、あきれるほど見事な競技 ハマる若者続々

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本多由佳
【動画】キャップ投げに取り組む日野湧也さんら京都大学キャップ投げ倶楽部=本多由佳撮影
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 「キャップ投げ」と呼ばれる競技が、ブームの兆しを見せている。使うのはペットボトルのキャップ。京都大学にいる「第一人者」の技がツイッターやユーチューブで拡散し、キャップを自由自在に操る「キャッパー」が西に東に急増中だ。

 5月の週末、京都・鴨川の河川敷で、「京都大学キャップ投げ倶楽部」の約10人が練習を始めた。まずキャッチボールならぬキャッチキャップで体を温める。新人に手ほどきするのは、第一人者とされるサークル代表の法学部2年、日野湧也さん(19)だ。

 父の仕事の都合で米国で生活していた12歳の頃、キャップを操ることに目覚めた。授業中に先生の目を盗んで投げたキャップが見事にごみ箱に入り、その時の快感がやみつきになったのがきっかけだ。投げる様子をSNSに投稿すると注目を集めるようになり、17歳で帰国後、京大に入学してサークルを作った。昨春の発足当初は5人ほどだったメンバーは50人以上に。現在は「対外試合」を野球形式で行うことが多い。

 「親指と中指でキャップを挟んで、腕を前に伸ばしながらはじき出して」。キャップを指で挟む際に、その向きや角度を変えることで「変化球」も可能だ。練習では打者が、ストレートにカーブ、スライダーと10種以上の「球種」を操る日野さんの配球とコースを読み、手にした棒で思い切りスイングする。

 「生産性はないし、周囲に冷…

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