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グーグルは、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、福島両県の学校や市役所などの建物内を歩き回るようにして見ることができる画像を公開した。写真をクリックすると、前進したり、方向を変えたりできる「ストリートビュー」の技術を使用。被害の悲惨さを後世に伝えるためという。
11月13日からの3週間で撮影された。陸前高田市役所旧庁舎は、床にがれきや自動車が散乱したままで、階段を上ると4階まで津波の爪痕が残る。浪江町立請戸小では、床が大きくえぐられた体育館に、震災当日行われていた卒業式の看板や校旗が残されている。
公開されたのは、自治体などの協力が得られた34の建物。すでに解体が始まったり、今後解体の予定があったりする建物も多い。グーグルは撮影する建物を宮城県にも広げる方針で、希望する自治体や施設の持ち主を募集している。
画像はグーグルマップ上か、同社の「未来へのキオク」サイト(http://www.miraikioku.com/)で見られる。