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【本田雅和】福島第一原発事故をめぐり、東京電力幹部や政府関係者らの刑事責任の追及を求めている「福島原発告訴団」が15日、福島地検に1万人超で第2次の集団告訴・告発をする。賛同者を全国各地で集め、「民意」として捜査を迫る考えだ。
告訴団は、事故当時に福島県内に住んでいた1324人の告訴・告発状をとりまとめ、6月に第1次分として福島地検に提出。東電の経営陣や政府官僚、学者ら計33人について、安全対策を怠ったり間違った情報を流したりした結果、住民を被曝(ひばく)させた業務上過失致死傷などの疑いがあると訴えた。福島地検は8月にこれらを受理し、東京地検とともに捜査を始めている。
第2次の告訴・告発への参加者は、団長の武藤類子さん(59)らが全国を回って募ってきた。「未曽有の被害を出した原発を推進し、被曝を拡大させた人たちの刑事責任を問うことこそ民意だと示してほしい」と訴え、約1万850人が集まった。北海道から沖縄県まで全国に及ぶという。