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2012年3月24日23時14分
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オバマ納豆ピンチ、原発事故で材料尽きる 福島

写真:オバマ米大統領の顔を模したパッケージの「オバマ納豆」=福島県二本松市、関田航撮影拡大オバマ米大統領の顔を模したパッケージの「オバマ納豆」=福島県二本松市、関田航撮影

 福島県二本松市の小浜(おばま)地区で「オバマ納豆」が苦境に陥っている。米大統領にあやかって売り出し、地元の豆を使った味が人気だ。しかし、東京電力福島第一原発事故の影響で農家は豆の作付けを断念。材料が年内には尽き、生産休止に追い込まれる見通しだ。

 オバマ納豆は地元伝統の「岩代(いわしろ)五葉(ごよう)黒豆」と「岩代紅豆」を使用。約25人の農家らでつくる「あぶくま伝統野菜をつくる会」と、地元の製造業者「小浜納豆」が協力し、2009年冬に発売した。豊かな風味と甘みが特徴だ。

 この年の初め、米国ではオバマ大統領が誕生していた。パッケージにオバマ氏風の顔をあしらい、「Yes We Can」のキャッチフレーズを添えた。テレビなどで紹介されると県外からも問い合わせが相次ぎ、品切れが続いた。学校給食に採用され、パン店では納豆バーガーが作られ、地元で定着。小浜納豆を経営する渡辺孝英さん(63)は「年間5千パック程度の生産で売り上げの1割ほどだが、看板商品として軌道に乗っていた」と言う。

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