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2011年8月30日11時52分
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テロップ制作者「困らせる気なかった」 東海テレビ検証

 岩手県産米のプレゼント当選者を「怪しいお米 セシウムさん」などとする不謹慎なテロップを番組中で流した東海テレビ(名古屋市)は30日午前、検証番組を放送した。テロップ制作者はこの中で「思いついたことを文章に入れた。困らせてやろうという気持ちはなかった」と説明した。

 検証番組は約1時間、「検証 ぴーかんテレビ不適切放送〜なぜ私たちは間違いを犯したのか〜」として放送。テロップ制作者は外部の制作会社に所属する50代の男性で、28日付で会社を懲戒解雇になったことを明らかにした。

 4日の「ぴーかんテレビ」でこのテロップが23秒間も流れた理由について、番組プロデューサーは「番組進行の打ち合わせで放送中の画面から目を離していた」などと説明。テロップを見ていた関係者は複数いたが、オンエアと認識せず、放送を止めるのが遅れたとした。

 問題が起きた原因について、番組では、スタッフ間のコミュニケーション不足、当事者意識の欠如、緊張感のなさ、放送人としてのプロ意識の希薄さなどを挙げた。

 同局は6日に外部有識者も交えた検証委員会を発足させ、関係者36人から43時間のヒアリングをすると同時に、全従業員、外部スタッフにアンケートを実施。「なぜ問題が起きたのか」という問いに約9割が「制作態勢の不備」と回答した。

 再発防止のため、具体的対策を考える「再生委員会」と、視聴者の声が届いているかをチェックする「オンブズ東海」(いずれも仮称)を立ち上げる。再生委員会の委員長は社外の第三者、オンブズ東海は外部有識者で構成する。

 東海テレビはホームページで検証番組の動画を公開した。(加藤勇介、信原一貴)

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