東日本大震災で大きな被害を受けた三陸鉄道(岩手県宮古市)は26日、津波で被災したレールを切り分け、「復興祈願レール」として販売を始めた。長さ10センチと5センチの2種類で、値段はそれぞれ5万円、3万円。いずれも100個の限定販売となる。
販売するのは、特に被害の大きかった北リアス線島越―田野畑間から取り外したレール。島越駅は壊滅した。木製の台座に据え付け、「2011・3・11 14:46 東日本大震災」と記した金属製メモリアルプレートを付けている。
三陸鉄道は南北リアス線計約108キロのうち計約71キロが今も不通で、2014年春の全線再開を目指している。担当者は「形に残すことで震災を記憶にとどめてもらい、復興の機運を高めたい」と話す。
注文は三鉄オンラインショップ(http://sanrikutetsudou.shop-pro.jp/)で受け付け、9月1日以降に発送する。宮古駅でも販売予定。問い合わせは三鉄物産担当(0193・62・8900)へ。