大阪府は25日、東日本大震災の被災地支援に出向いていた府男性職員(当時49)が、派遣先の岩手県内で脳内出血で死亡したことを明らかにした。府によると、男性の遺族は同日中に、「環境変化に伴う過度なストレスが原因」などとして地方公務員災害補償基金大阪府支部に公務災害を申請するという。
府によると、男性は健康医療部所属の技師で運転手。4月3〜7日に岩手県宮古市の保健所に派遣され、連日午前8時から午後6時ごろまで保健師らを乗せて避難所などを巡回する車を運転。5月12〜16日の予定で同市に再度派遣されたが、同14日夕に「頭がひどく痛む」と訴えて病院に運ばれ、20日に死亡したという。
同基金によると、今回の大震災被災地への応援職員の死亡による公務災害の申請は初めて。