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2011年8月23日12時39分
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献花・黙祷で選挙幕開け 岩手・大槌町長選3氏届け出

写真:大槌町長選が告示され、第一声後に旧役場前で黙祷する候補者(中央)=23日午前10時23分、岩手県大槌町、上田潤撮影(写真の一部を修整しています)拡大大槌町長選が告示され、第一声後に旧役場前で黙祷する候補者(中央)=23日午前10時23分、岩手県大槌町、上田潤撮影(写真の一部を修整しています)

 津波で町長が死亡し、半年近くトップ不在が続く岩手県大槌町の町長選が23日告示され、前町議長の岡本大作(62)、元町総務課長の碇川豊(60)、環境団体代表小川文一(64)の3氏が届け出た。出陣式や第一声では、復興の方針が示せず進まない現状を打破し、リーダーシップを発揮することを強調した。

 候補者の一人はまず、犠牲者を弔うため、だれも住んでいない市街地に選挙カーを進めた。

 町長ら職員40人が死亡・不明となった旧役場前では、机を置いただけの献花台に花束を供え、涙ぐみながら手を合わせた。それに先だって後援会事務所跡に行き、死亡した支援者に黙祷(もくとう)した。後ろには、町内最大の檀家(だん・か)を持つ江岸寺の墓地が広がる。

 各陣営とも仮設住宅のある内陸部を中心に回った。最初は自粛していた名前の連呼を「あいさつ回り」と始める陣営もあった。

 津波で家が流され、夫と仮設住宅暮らしの伊藤ミヨさん(75)は「復興の遅さに涙が出る。気分は選挙どころではないが、リーダーがいないと進まない。希望がわく主張をしてほしい」と語った。

 同日告示された町議選は定数13に19人が立候補する激戦。いずれも28日投開票される。(東野真和)

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