京都の「五山送り火」で使われなかった岩手県陸前高田市の「高田松原」の松を、福井県のNPO法人「ふくい災害ボランティアネット」が念珠に加工して販売している。表皮から放射性セシウムが検出された薪(まき)の販売は12日に中止したが、念珠は幹の中心部で作っているため、販売を続けるという。
男性用(約12ミリ玉)と女性用(約8ミリ玉)があり、各3千円。腕輪タイプは、男性用(約10ミリ玉)と女性用(約8ミリ玉)各1800円。玉の一つに「3・11」と彫ってある。
津波で、約7万本あった「高田松原」の大松は1本しか残らなかった。現地でボランティア活動を続ける同ネットは「ほかのがれきと一緒に処分されるのはもったいない」と、薪や念珠にすることを思いついた。収益は支援金に充てる。同ネット代表の東角操さん(53)は「今後もしっかり支援したい」と話す。
送料別。注文は同ネットの佐々本尚さんに電子メール(sasa_o@auone.jp)で氏名、郵便番号、住所、連絡先、品名、個数を記入。販売協力をする寺院も募集している。(山田理恵)