盛岡市長選は21日告示され、現職の谷藤裕明氏(61)以外に立候補の届け出はなく、無投票で谷藤氏の3選が決まった。同市長選の無投票は1951年以来、60年ぶり。県庁所在市の市長選での無投票は、今年4月の高松市長選以来。
谷藤氏は元自民党県連幹事長。民主党は独自候補の擁立を目指したが、東日本大震災の発生で「復興のために谷藤氏と連携する」として擁立を見送った。共産党も擁立を断念した。
盛岡市は震災による大きな被害はなかったが、全域で停電が発生し、最大で約4500人が避難した。その後は沿岸部の被災地に応援職員を派遣するなどの支援にあたっている。谷藤氏は公約で「沿岸被災地の震災復興の推進」を掲げ、被災地や市内に避難している人への支援に力を入れる考えを示している。