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2011年8月20日0時51分
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サリー加わり汚染水処理能力1.4倍に 福島第一原発

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 東京電力は19日、福島第一原子力発電所の高濃度の放射能汚染水を浄化する施設全体の最大の処理能力が、18日に新たな浄化装置を導入したことで1.4倍に上がったことを明らかにした。技術的なトラブルで滞っていた汚染水処理に弾みをつけたい考えだ。ただ、今後もトラブルが続いて、設計通りの処理量が出ない可能性はある。

 東電は18日、セシウムを吸着する東芝製の装置「サリー」の運転を開始。19日には、従来の米キュリオン、仏アレバの二つの装置を直列につないだ浄化と、サリーによる浄化の2系統を、並行して運転し始めた。

 当初はサリーをキュリオンの代替機に使う予定だったが、施設の稼働率が69%と低迷していることから常時使うことにした。処理量は1時間あたり最大50トンから70トンに引き上げられるという。東電は「サリーは今は順調だが、初期トラブルが起きる可能性もあり、慎重に判断したい」という。

 また、東電は汚染水を減らすため、3号機の原子炉への注水量を下げ始めた。炉の温度が上がらないか注意しながら、6日かけて約3分の2にするという。(杉本崇)

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