東京電力福島第一原子力発電所で、緊急作業にあたる作業員が線量限度を超える被曝(ひばく)をしていた問題で、東電は12日、原因と再発防止策をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
対策として、ホールボディーカウンターを使った内部被曝量の測定を作業前後で実施。特に線量が高い場所での作業では、全面マスクに電動ファンを付け、マスク内に外気が入るのを防止することにしたという。
7月に全面マスクに放射性物質を取り除くフィルターを付け忘れて作業をした作業員がいたが、この対策も盛り込んだ。今後、作業員にはマスクにフィルターを付けた状態で手渡すことや、第三者による着用の確認を徹底するという。(今直也)