東京商工リサーチは11日、東日本大震災の影響で経営破綻(はたん)した企業が、震災発生から5カ月間で306件に達したと発表した。自らは被災しておらず、東北地方にある取引先が被災して売り上げが減ったり、部品調達が難しくなったりしたことによる破綻が、91.2%を占めたという。
東北6県の合計は59件。全体の19.3%だが、今後さらに増える可能性がある。都道府県別で最多は東京都の59件だった。法的整理などの「倒産」266件を業種別にみると、震災後の顧客減少に苦しんだ宿泊、飲食などのサービス業が68件で最多。製造業64件、建設業44件、卸売業41件だった。