東京電力は11日、福島第二原発2号機の耐震安全性の評価結果として国に報告した解析データに誤りがあるとして訂正を報告した。修正後も耐震安全性に問題はないという。東電は福島第二原発以外の同社のほかの原発でも同様のミスがないか調べたが、見つからなかった。
原発の耐震指針が2006年に改訂されたのに伴い、経済産業省原子力安全・保安院では既設の原発の耐震安全性について再評価をしている。
東電が09年に提出した福島第二原発2号機の安全性評価の報告書の中で、地震の揺れによる原子炉内の機器の耐震安全性を評価する解析プログラムに誤りが見つかった。制御棒や炉心隔壁の支持構造物の計算値で修正があったが、耐震安全性に問題がないことを確認したという。
解析した日立GEニュークリア・エナジーから地震発生前の3月9日に指摘があり、その後7月までかけて詳しく調べたところ誤りがわかった。保安院は、東電を除く電力会社9社及び日本原子力研究開発機構、日本原燃に確認を指示した。