阪神大震災からの復興を願って神戸市中央区の東遊園地で燃え続けている「1・17希望の灯(あか)り」の炎が10日、管理するNPO法人によって分灯され、東日本大震災の被災地に出発した。
NPOの関係者らが午前10時から、ガラスケースの中の炎を神戸ポートタワーを模したランタンに移した。被災地からの求めに応じたもので、震災発生から5カ月となる11日に、岩手県宮古市田老地区で3千個のあんどんにともされる。約1キロにわたる防潮堤と近くの寺の参道に並べられ、犠牲者の霊を迎える。炎はその後、同県や宮城県内を巡る予定という。
NPO代表者の堀内正美さん(61)は「被災地同士の連帯の気持ちを、灯りを分けることで表したい」と話した。(日比野容子)