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2011年8月9日22時10分
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スイスの音楽祭、被災地巡回へ 磯崎氏が移動ホール設計

写真:ホールの模型を前に、記者会見で計画を説明する磯崎新氏=スイス中部ルツェルン、前川写す拡大ホールの模型を前に、記者会見で計画を説明する磯崎新氏=スイス中部ルツェルン、前川写す

写真:移動式の音楽ホールの完成予想スケッチ=ルツェルン音楽祭事務局提供拡大移動式の音楽ホールの完成予想スケッチ=ルツェルン音楽祭事務局提供

 東日本大震災の被災者を勇気づけようと、スイスで毎年開かれているルツェルン音楽祭が9日、移動式の音楽ホールを作って東北地方を巡回する計画を発表した。世界の芸術家に出演を呼びかけて、来春にはコンサートを実現したいとしている。

 10日に今年の音楽祭が始まるのを前に、ホールの設計を担当する日本人建築家の磯崎新氏(80)が発表した。ホールは組み立て式で、赤い貝殻のような屋根は、空気でふくらませる構造を想定している。長さ72メートル幅40メートル高さ23メートル、最大で700人を収容でき、「ARK NOVA(新たな箱舟)」と名付けた。屋根のデザインはインド生まれの英国人彫刻家アニッシュ・カプーア氏、音響は東京のサントリーホールなどを手がけた豊田泰久氏が担当する。総工費は400万〜500万ユーロ(4億4千万〜5億5千万円)で、寄付でまかなう。

 音楽祭のミヒャエル・ヘフリガー芸術総監督は「被災者の痛みや苦しみを取り除くことはできないだろうが、音楽と芸術を通じて希望を届けたい」と話している。(ルツェルン=前川浩之)

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