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2011年8月8日23時28分
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震災遺児支援、賛同の輪 桃・柿育英会に9千人寄付希望

写真:「桃・柿育英会」について思いを語る安藤忠雄さん=大阪市北区、小杉豊和撮影拡大「桃・柿育英会」について思いを語る安藤忠雄さん=大阪市北区、小杉豊和撮影

 東日本大震災で親を亡くした子どもを支援するため、建築家の安藤忠雄さん(69)らが立ち上げた「桃・柿育英会 東日本大震災遺児育英資金」に、賛同の輪が広がっている。5月の設立以来、7月末までに9千人以上から寄付の申し出があった。

 同会は親が犠牲になったり、行方不明になったりしている子どもが高校を卒業するまで、毎月一定額を自治体を通じて給付する計画で、毎年1万円の寄付を10年間続ける会員を募っている。阪神大震災でも約5億円を418人に給付した。

 今回、個人に加え、サントリーなどの企業から大口の寄付があり、大和ハウスも5年間、戸建て住宅を1棟販売するごとに1千円を寄付する。総額は10年間で10億円に達する見込み。

 ただ、厚生労働省によると、岩手、宮城、福島3県で、両親が死亡または行方不明の18歳未満の子どもが、判明しているだけで229人。親のどちらかが死亡か行方不明の子どもも1295人に上り、さらに増える見通しだ。

 事務局の担当者は「当初、親を亡くした子が阪神大震災の倍と仮定したが、被害は予想以上で、引き続き支援が必要」と話す。寄付の申し込みは住所、氏名、年齢、連絡先を書いてファクス(06・6374・6260)で。問い合わせは事務局(06・6371・2227)。(千葉雄高)

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