関西電力の管内で、電力供給力に対する「使用率」が8日午後1時台に一時90%を超えた。関電が節電を要請している7月以降の平日では初めて。7月は気温が低めに推移したこともあって90%未満の「安定した需給状況」が続いていたが、気温の上昇で使用率がやや上がり始めた形だ。
関電によると、8日午後1時すぎに使用量が一時的に90%を超える2643万キロワットを記録。7月以降の1時間平均の最大値(2616万キロワット)をすでに上回る水準となった。関電の「週間でんき予報」では8、9の両日はピーク時の使用率が90%以上95%未満の「やや厳しい」需給状況になると予想している。
ただ、電力業界では、発電所のトラブルなどに備えた適正な供給余力をもともと8〜10%とし、最低限必要な余力は3%としている。使用率が90%を超えても、すぐに停電につながるわけではない。(清井聡)