東京電力は5日、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村、全7基)で運転中の4基のうち1号機(110万キロワット)を定期検査のため6日から停止させると発表した。7号機(135万6千キロワット)も23日から定期検査に入る。
東電管内の原発17基のうち運転を続けるのは同原発の5、6号機(計245万6千キロワット)だけとなるが、両基も来年3月までに定期検査で止まる予定だ。
定期検査は通常なら約2カ月。営業運転再開に向けた再起動について、同県の泉田裕彦知事は5日の会見で「福島原発で何があったのかを確認する作業を先にやるべきで、再開を議論する段階にない」と述べた。
2007年の中越沖地震で被災した同原発ではこれまで1、5〜7号機の計4基が運転を再開したが、2〜4号機の再開のめどは立っていない。