東日本大震災の避難所から仮設住宅への入居がピークを迎えている宮城県南三陸町で1日、冷蔵庫や洗濯機など中古家電のフリーマーケットが開かれた。罹災(りさい)証明書の提示で無料で配布される。東京都や山梨県で集められた170点の家電に、オープン2時間前から約300人が列を作った。
企画したのは、ボランティア団体「ふんばろう東日本支援プロジェクト」。扇風機やドライヤーなどの家電を集め、寄付を募ってトラックで運び込んだ。
午前8時から並んだ女性(53)は自宅を津波で失い、現在も水道のない倉庫で暮らす。「洗濯機が欲しい。仮設に入れず、家電6点セットも受け取れない人がたくさんいる。もっとたくさん送ってほしい」と話した。(三浦英之)