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手作り屋台で「仮設」飲み屋街 岩手・大槌で24日開業

2011年7月24日0時40分

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写真:家が流された跡に手づくりの屋台ができた=23日午後7時3分、岩手県大槌町、相場郁朗撮影拡大家が流された跡に手づくりの屋台ができた=23日午後7時3分、岩手県大槌町、相場郁朗撮影

 震災の津波で飲み屋街も流された岩手県大槌町の市街地で23日夕、町民らによる手づくりの屋台が完成した。24日の正式開店を前に集まった関係者約20人は「これから大槌、がんばるぞ!」と声を上げ、乾杯した。

 廃虚のようなまち中に置かれた屋台は、杉の木材で組んだキャスター付きの可動式。設計は東京都在住のデザイナー・南雲(なぐも)勝志さん(54)で、被災した大工さんら住民が組み上げた。木材は、町内の製材所が無償で提供。津波をかぶった木材も含まれている。

 オーナーの柏崎浩美さん(50)は、町で居酒屋を経営していたが、店舗も自宅も津波で流された。東京大の大槌復興支援チームの「町を元気にしよう」との呼びかけに手を挙げ、デザイナーを紹介してもらうなど支援を受けた。プレオープンに柏崎さんは「うれしいね。お客さんの喜ぶ顔が一番。町民が集まって語らう場所にしたい」。(三輪千尋)

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