2011年7月22日14時19分
宮城県石巻市の荻浜小学校で22日、児童20人が未来への希望や夢を、思い思いの絵や詩にした。日本宇宙フォーラム(東京)の協力で、来年夏にも国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」に届けられる。
企画したのは、埼玉県川越市に住む作家の野村路子さん(74)。20年ほど前から、第2次世界大戦中にナチスドイツの大虐殺で多くの犠牲者が出たテレジン収容所で子どもたちが生前に描き残した絵を紹介している。野村さんはテレジンの絵を児童に見せながら、「絵を描くことは元気を取り戻す良い方法。希望を捨ててはだめ」と語りかけた。
子どもたちはプレゼントされた50色の色鉛筆と20色のクレヨンを手に落書き帳に向かった。6年の阿部優笑(ゆうみ)さん(12)は青色の地球が赤色のハートを抱える絵を描き、「みんなが仲良くなれば」と話した。