2011年7月19日0時31分
日本三大船祭りの一つといわれる「塩釜みなと祭」が18日、宮城県塩釜市であった。昨年より2割増の約2万3千人の人出があり、勇壮に大漁旗をなびかせて出港する船を見守った。
祭りの目玉は「神輿(みこし)海上渡御(とぎょ)」。海上安全や大漁を願い、志波彦神社と塩釜神社の二つのみこしを乗せた龍鳳(りゅうほう)丸と鳳凰(ほうおう)丸が漁船を従えて塩釜港沖を巡航した。
東日本大震災で港や漁船が被災し、祭りの開催も危ぶまれた。だが「港町塩釜の復興と市民の元気回復」という戦後生まれの祭りの原点に立ち返り、規模を縮小して開催にこぎ着けた。海上の安全確保も難しいことから、例年約100隻が参加する漁船も80隻に減り、巡航ルートも縮小された。