2011年7月12日19時8分
原発事故からの避難が続く福島県双葉郡の6町2村の住民約500人が12日、東京の国会議事堂周辺でデモ行進をし、事故の早期収束や補償を訴えた。
NPO法人ハッピーロードネット(西本由美子理事長)が主催したデモには、バス8台で福島県から来た人のほか、首都圏に避難している県民も参加。日比谷公園での集会では、自らが福島市で働き、妻と2人の子どもは同県会津若松市に避難中という同県浪江町の建設業戸川聡さん(39)が「家族がバラバラで希望が見えない。一刻も早く収束を」と訴えた。町村長や地元選出の国会議員も参加し、福島県いわき市出身の吉野正芳衆院議員(自民党)が「原発を推進してきた一人として、多大な迷惑をかけました」と謝罪する一幕もあった。
デモでは住民らが「国は情報を隠すな」「国策の責任は最後まで持て」などと訴え、公園から国会議事堂周辺を練り歩いた。