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被災者応援番組、DJは小6コンビ 札幌の地域FM

2011年7月6日0時35分

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 東日本大震災の被災者を支援する募金活動などをしている小学生2人が自分たちで内容を考え、進行もするFMラジオの番組が4日から始まった。5月からラジオ局で機材の使い方を毎週習ったり、進行表を作ったりして放送の日を迎えた。「被災者のことや支援についてラジオを通して伝えたい」と話している。

 2人は北海道札幌市立盤渓小6年の横山美里さん(12)と道教育大付属札幌小6年の石丸雄理(ゆうり)君(11)。幼稚園の時の同級生だ。札幌市中央区のコミュニティーFM「ラジオカロスサッポロ」(78.1メガヘルツ)で月曜の午後6時から1時間、「小学生だってできるもん」に9月末まで出演する予定だ。

 初放送となった4日は道内外で被災者支援を続ける「東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌(愛称・むすびば)」のみかみめぐるさんらからスタジオで話を聞いたり、支援活動に関する新聞記事を取り上げたりした。鉄道が好きな石丸君は国内外の長い駅名を紹介した。

 大震災の後、横山さんは石丸君をはじめ10人ほどの友だちを誘って街頭で募金活動したり、「一人じゃないよ」というメッセージを被災者に伝えるために「『ふるさと』を歌う会in札幌」のコンサートに参加したりした。

 それを知った同局の後藤眞理人(まりひと)放送局長が「この活動をいろいろな人たちに知ってもらいたい」と考え、番組制作をもちかけた。ラジオカロスサッポロのカロスはギリシャ語で「良い」「立派」「美しい」といった意味という。

 2人は「恥ずかしいから迷った」というが、車の中ではラジオをよく聞いているし、おもしろそうだと思い、挑戦することに決めた。

 石丸君は「番組の内容を考えるのが大変でした」、放送を終えた横山さんは「失敗もあったけど、楽しかった」。後藤さんは「小学生が初回からこれだけできるとはと驚きました。2回目、3回目が楽しみです」と話している。(浦島千佳)

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