2011年7月4日20時33分
2府5県でつくる関西広域連合は4日、関西電力が翌日の電力需給を予測する「でんき予報」で、供給力に対する需要が97%を超すと予想された場合、各府県から住民にエアコンの停止など緊急的な呼びかけをすると決めた。
関電は6月末から、電力需給の見通しを前日午後6時に「でんき予報」として発表。供給に対する需要予測が95%以上だと「赤信号」が表示される。
国は東京電力と東北電力管内で、需要予測が97%を超える場合に「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」を出すことを決めている。広域連合は、関電が短時間の需要変動の幅を3%程度とみていることも踏まえ、警戒を呼びかける目安を97%にした。
関西広域連合で節電対策を担う滋賀県によると、前日に97%超の予測が出た場合、各府県は当日朝にホームページやメールサービスを利用して、家庭などに節電を呼びかける。具体的には、需要ピークの午後1〜4時にエアコンの停止や設定温度の引き上げ▽パソコンやファクスの使用中止▽家庭での節電のため公共施設など涼しい場所への外出を求める。
関西広域連合長の井戸敏三・兵庫県知事は4日の会見で、「エアコン(停止)については無理のない状況の中で行う必要があり、熱中症などへの配慮を十分お願いしたい」と述べた。(千種辰弥、井石栄司)