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警戒区域、線量に10倍の開き 道路低め、林・田畑高め

2011年7月1日19時46分

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 福島第一原発から20キロ圏内の警戒区域の放射線量について、政府の原子力被災者生活支援チームと文部科学省は1日、浪江町と富岡町の詳細な調査結果を発表した。2キロ四方の範囲内でも放射線量は地点によって10倍以上の開きがあり、アスファルト道路は低めで、林や田畑は高めだった。

 8月末までに警戒区域と計画的避難区域を調べて、マップを作成。住民の帰宅をめざし、除染活動などの基礎データにする。

 今回の調査は6月13日から10日間、浪江駅と富岡駅付近の2キロ四方を100メートル四方に区切り、それぞれ400地点で地上1メートルと1センチの放射線量を測った。

 地上1メートルで最も高かったのは、浪江町は杉林で毎時17.9マイクロシーベルト、富岡町は土の道路で14.7マイクロシーベルトだった。

 同チームによると、富岡町ではあぜ道がアスファルトよりも6割高い地点、浪江町の住宅地に点在する林では周囲より3割ほど高い地点があった。飛んできた放射性物質が土壌や植物に付着し、雨などで流されずにとどまっている可能性が高いという。(佐藤久恵)

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