現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 東日本大震災
  5. 記事

使用済み燃料プールの中和作業開始 福島第一3号機

2011年6月26日23時10分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 東京電力は26日、福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールにホウ酸水を注入し始めた。プール内の燃料集合体を固定しているアルミ製の入れ物の腐食を防ぐため。26、27日の2日間で約90トンを注ぐ。

 3号機のプールには燃料566体が入っている。水を入れて冷却しているが、原子炉建屋爆発の際に入った大量のコンクリートがれきが溶けていると思われ、プールの水はアルカリ性になっている。このまま長期間経過すると、アルミが腐食して燃料集合体が倒れるおそれがあることから、ホウ酸水で中和させる。

 同様にアルカリ性を示す1号機のプールへの注入も検討する。2、4号機はほぼ中性という。

 東京電力の松本純一・原子力・立地本部長代理は「入れ物が腐食してもろくなったときに、燃料集合体が束になって倒れるということがあれば、最悪の場合、再臨界の可能性がある」としている。

検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

東日本大震災アーカイブ

グーグルアースで見る被災者の証言

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)

プロメテウスの罠

明かされなかった福島原発事故の真実

福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧