2011年6月25日21時42分
関西電力の八木誠社長は25日、関西広域連合の各知事との会談で、電力需給の実績や予測を示す「でんき予報」のイメージを明らかにした。7月から15%節電を呼びかけるのに合わせ、遅くとも6月30日から同社ホームページに掲載する。広域連合は同日、需給の逼迫(ひっぱく)が予測される場合、家庭やオフィスにエアコン停止などの対応を呼びかける方針を決めた。
関電によると、毎日午後6時に翌日の電力供給力や予想される最大需要を公表し、翌日午前8時に修正値を示して精度を高める。1時間ごとの電力使用実績や昨年の最大電力などもグラフで提示。需給状況を「安定=緑」「やや厳しい=黄」「厳しい=赤」の3段階で示す。
これに対し広域連合は、15%節電を掲げる関電とは別に、通常時は5%節電、電力需給が厳しいピーク時などでは10%節電を求める方針を確認した。「予報」で停電の恐れがある「赤」が出た場合は、停電回避のためメディアなどを通じて一層の節電を府県民に呼びかける。ただ、病気の人がいる家庭や医療機関などは節電対象から除く方針だ。