バリー・マニロウが10年ぶり新アルバム、現役をアピール

　［ロサンゼルス　１２日　ロイター］　「哀しみのマンディ」などで知られる米ベテラン歌手バリー・マニロウが、１０年ぶりに新作アルバムを発表し、ＰＲのためにＣＢＳのトーク番組「ザ・トーク」に出演した。

　同番組は懐かしのスターよりも第一線で活躍する現役を起用することが多く、マニロウの出演はその若々しい外見と相まって、ツイッター上でも「バリー・マニロウは現役」と投稿されるなど話題になっている。

　１７日に６８歳の誕生日を迎えるマニロウは、番組出演後に行われたロイターとのインタビューで、「自分がまだこの業界にいることに驚いている。深夜のトーク番組から報道まで、彼らは私にとても厳しいこともあったから」と発言。「でも、観客はほとんどの場合、自分の味方で支えてくれた」と述べた。

　北米では１４日から、英国では２０日から販売されるアルバム「15 Minutes（原題）」には１６曲が収録され、富と成功を求める若者の活躍とその転落、そして救済の可能性を描いている。作品はマニロウが作曲し、作詞家のエノック・アンダーソンと協力して完成させた。

　このアルバムは若いスターに対する過酷なメディアの対応に触発された作品で、２００７年に突然髪を丸刈りにした米歌手ブリトニー・スピアーズの一連の騒動から強い影響を受けているという。

　マニロウは現在カリフォルニア州パームスプリングスに住み、厳格な食事・運動プログラムを続けながら週末にはラスベガスでショーに出演している。今後５年間の予定としては、今冬にオーケストラとのライブアルバムが発売されるほか、ジャズアルバム「2:00 A.M. Paradi se Caf?」（１９８４年）の続編の制作も計画している。

　この「５カ年計画」完了時にマニロウは７３歳になるが、マニロウは「気持ちの上ではまだ３５歳」と強調し、「５年後は４０歳だ」と笑みを浮かべた。