震災義援金かたり詐欺未遂容疑、無職の男逮捕　警視庁

　東日本大震災に乗じインターネットで架空の義援金を募ったとして、警視庁は住所不定、無職内海和哉容疑者（２６）を詐欺未遂容疑で逮捕し、８日発表した。

　サイバー犯罪対策課によると、内海容疑者は３月３１日、ネット掲示板に「赤十字岩手大船渡支部内海です。ふるさとの岩手が多大な被害を受けました。ぜひご協力を」などと日本赤十字社の実在しない支部名でうその書き込みをし、自分名義の銀行口座に義援金を振り込むよう募り、だまし取ろうとした疑いがある。宿泊していた東京都文京区のビジネスホテルのパソコンを使って書き込んでいたという。

　内海容疑者は「ドラえもん募金」などをかたって他に６件、震災の義援金を募る書き込みをしていた。「日赤やドラえもんの名を出せば振り込む人がいると思った。生活費目当てだった」とする一方、「一部は義援金に充てるつもりだった」と話しているという。

　同課によると、いずれも被害はなかった。