2011年6月7日19時58分
母乳から微量の放射性物質が検出された問題で、厚生労働省の研究班(代表者=欅田〈くぬぎた〉尚樹・国立保健医療科学院生活環境研究部長)は7日、女性108人の母乳を調査した結果、福島県に住む7人から微量の放射性セシウムが検出されたと発表した。研究班は「母親や乳児の健康に影響はない」としている。
調査は5月18日から6月3日までに実施。福島(21人)をはじめ、宮城、山形、茨城、栃木、群馬、千葉、高知の計8県に住む授乳中の女性から提供された母乳を調べた。
研究班によると、検出された放射性セシウムは、最も高い値で1キロ当たり13.1ベクレル。母乳には国の基準がないが、牛乳・乳製品の基準1キロ当たり200ベクレルと比べて、かなり低いという。放射性ヨウ素は108人全員が不検出だった。