現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 東日本大震災
  5. 記事

穏やかな海、沈む思い出 岩手・山田湾

2011年6月7日0時0分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:海底に落ちていた写真=5日午後、岩手県山田町の山田湾、橋本弦撮影拡大海底に落ちていた写真=5日午後、岩手県山田町の山田湾、橋本弦撮影

図:岩手・山田湾の地図拡大岩手・山田湾の地図

写真:震災から3カ月。流された家が海中にそのまま沈んでいた=5日午前、岩手県山田町の山田湾、小林裕幸撮影拡大震災から3カ月。流された家が海中にそのまま沈んでいた=5日午前、岩手県山田町の山田湾、小林裕幸撮影

写真:海底に沈んだトラックには漁具やロープがからみついていた=5日午後、岩手県山田町の山田湾、小林裕幸撮影拡大海底に沈んだトラックには漁具やロープがからみついていた=5日午後、岩手県山田町の山田湾、小林裕幸撮影

 岩手県の山田湾は、何千ものカキ養殖の筏(いかだ)に覆われる穏やかな海だった。今わずかに残る筏は壊れ、あちこちに団子状となって漂う。湾沿いの山田町は、約3千棟の住宅が津波にのまれた。3月から不明者を捜しているNPO「大雪りばぁねっと」(岡田栄悟代表理事)のメンバーとともに、記者が湾に潜った。

 初夏の日差しが注ぎ始めても、海水温は10度ほど。いまも、濁りが残る。海底はねっとり、津波に運ばれた泥の感触だ。津波にのまれた家が浮かび、生活の跡が海底に散らばる。海上で船を走らせ、海の中に潜り、行方不明者の捜索は続く。(中山由美)

検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

東日本大震災アーカイブ

グーグルアースで見る被災者の証言

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)

プロメテウスの罠

明かされなかった福島原発事故の真実

福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧