2011年6月6日17時6分
避難所から仮設住宅への入居が進む宮城県南三陸町で6日、全国から支援物資として寄せられた米を「自立支援米」として被災者らに配った。町は「しっかりと米を食べて、自立に向けて頑張ってほしい」。
震災後、町には全国から大量の米が届けられた。避難所での炊き出しなどに使ってきたが、町内外に仮設住宅が完成し、入居者らに支援物資が届きにくくなり始めたため、これまで備蓄してきた米約60トンを1世帯20キログラムずつ配ることにした。
津波で自宅が流され、避難所で暮らす千葉さとりさん(76)は仮設住宅への入居を希望している。「何と言っても米が一番うれしい。安心するし、勇気が出てくる」と話した。(三浦英之)