2011年6月6日3時4分
震災の津波で流された岩手県陸前高田市の名勝・高田松原の倒木をまきにして販売し、復興資金に充てる取り組みが続いている。5日は、チェーンソーやおのを手に、ボランティアがまき割りに汗を流した。
日本百景に数えられていた松原の7万本の木は、津波で1本を残して根元から折れた。福井県坂井市のNPO法人ふくい災害ボランティアネットが加工と販売を企画。1立方メートル8800円(送料別)で売り、収益は陸前高田市に寄付する。幹の太い松は製材業者に買い取ってもらう予定だ。
岩手県滝沢村でまきストーブ販売店を営む橋本大治さん(37)は「市民に愛された松が復興の足がかりになるように協力したい」と話した。
まき販売やボランティアへの参加は同ネットのホームページ(http://www.fukkou.org)へ。(山西厚)