2011年5月30日19時55分
台風2号から変わった低気圧の影響で、東北地方の太平洋側は30日、荒天が続いた。気象庁によると、同日夕までの24時間の雨量は岩手県久慈市で181ミリ、仙台市泉区で159ミリなど。風も強く、宮城県石巻市で34.5メートルの最大瞬間風速を記録した。雨は峠を越えたが、31日まで強風に注意が必要という。
31日から6月7日までは通常より満潮時の潮位が高くなる大潮を迎える。気象庁は地盤沈下した沿岸部に高潮注意報を出している。
最大78センチ地盤沈下した石巻市の渡波(わたのは)地区は午後3時ごろ満潮を迎え、土嚢(どのう)が積まれた岸壁に波が激しく打ち付けた。避難所に暮らす女性(75)は「自宅の屋根が心配だが、すごい風でおっかなくて出歩けない」と話した。