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ヒマワリ栽培・表土除去 飯舘村で土壌除染の実証実験

2011年5月29日1時47分

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写真:土壌除染の実験で、畑にヒマワリの種をまく鹿野道彦農水相(手前中央)。手前左は菅野典雄村長=28日午後、福島県飯舘村、飯塚晋一撮影拡大土壌除染の実験で、畑にヒマワリの種をまく鹿野道彦農水相(手前中央)。手前左は菅野典雄村長=28日午後、福島県飯舘村、飯塚晋一撮影

 東京電力の原発事故で農地が汚染された福島県飯舘村で28日、土壌から放射性物質を取り除くための実証実験が始まった。鹿野道彦農林水産相と菅野典雄村長らが、放射性物質を吸収しやすいとされるヒマワリなどの種をまいた。

 実証実験は農水省と福島県が共同で実施。同県内に計3ヘクタールの実験用農地を確保し、ヒマワリなどを植えるほか、重機を使った表土のはぎ取りや水田の土壌洗浄などを試す。8月末までに効果を見極める考えだ。

 鹿野農水相は「実験で成果をあげたい」と意気込んだが、飯舘村だけでも水田は約1300ヘクタールある。菅野村長は「広大な農地を一気に除染できる手法がないと早期の営農再開は厳しい」と注文をつけた。植物による放射性物質の吸収には時間がかかる。はぎ取った表土の処理も難しく、多くの課題を抱えている。(大津智義)

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